先日の報道で、「有楽町西武が今年限り」という報道が出た。
あぁ、あの、有楽町マリオンの西武が。。。
デートの待ち合わせ、飲み会の待ち合わせ、
「とりあえずマリオンで待ってるよ。。」
的な思い出がある人は多いと思う。
そんな私も、待ち合わせの時間調整で西武をうろちょろしたもんだ。
マリオン界隈にそのような思い出がある人も多いことでしょう。
おそらく日本で3本の指に入る華やかな場所。
そこを彩る、有楽町西武が業績不振により撤退することになった。
ご存知の通り、百貨店再編の流れは今に始まったわけではなく、
ここ数年の経済ニュースの定番になっておりましたが、
「ついにマリオンの西武まで。。。」
という感じです。
報道のあった夜、某食品製造会社の社長二人と会食をていた。
その両社長の会社は、百貨店が古くからのお客様で、
売上もそれぞれ、百貨店だけにン十億あり、
まぁ、自然と話題はこの話に。
「○○百貨店は30期連続マイナスだぞ」
「そもそも、ニューヨークやパリやロンドンは、百貨店は3つ位しかなぞ」
「東京は20ぐらいあるじゃないか!」
「今でも多すぎるぞ!」
「今までは再編で済んだが、今年は一気に減るぞ」
「大変だ!」
などなど、悩ましい胸の内を、フムフムと感慨深く聞きいてきました。
リテールは今どこも、サバイバルレース。
スーパーはコンビニを巻き込んで価格競争。
ジーンズはまさかの660円。
百貨店は淘汰を繰り返し、そこに直撃した金融危機。
高級品がウリの百貨店は、まさに泣きっ面に蜂。
加えて、政権交代後の混迷する政局も相まって、
景気自体の不透明さは増すばかり。
さらに、リテール業界以外も、Eコマースという手法を通じで直販に参入。
実際、私もずいぶん前から、
「すべての物販業はEC機能を保持する時代が来る」
などと言っていたものですから、
その流れを仕掛ける側におります。
そんな立場にいる私ですが、あえて、百貨店にエールを送りたい。
元々百貨店は販売の革命児であったはず。
商品陳列の方法、買い物をする喜びの演出、など、
革命を起こして、今の地位を確立したはず。
百貨店よ、今こそ革命を!
良くいう格言に
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とある。
「経験に学ぶ」とは今までの成功体験であり、
「歴史に学ぶ」ということは、
革命を起こした自身の歴史に学ぶべきはなかろうか?
今こそ、安売りでない販売方法の革命を期待したい。
そして、西武百貨店の後が、超安売り店舗でないことを祈るのは、
私だけではないはず。。。
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